スギ(杉)の樹と花粉などについて

2021年1月23日


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スギは日,本の固有種です。本州から種子島までに自生するヒノキ科スギ亜科スギ属の常緑針葉樹です。建築や加工用の資材として有用なため、戦後、大量に植林されましたが、林業の低迷に伴って手入れ不足の森林が多く、花粉症などの問題が起こっています。

スギの雄花

スギの雄花

スギの花粉は、5mm位の大きさの雄花から飛びます

このスギの樹の枝には、たくさん着いています。

優秀な建築材として、戦後植林されたスギの樹ですが、

今では海外からの輸入材におされ、長期にわたって、低迷しています。

いまは、スギと言えば、花粉症の元凶として話題が多いようですね。

花粉症に苦しむ人も多いので、さもありなんでしょう。

スギの雄花は、かなり膨らんできていて、もう一か月もすれば花粉が飛びだすんでしょうか。

といっても、雄花はどの樹にも着くというわけでもないようで、樹によっては、全然ついていないものも見られます。

私は、花粉の時期に、少し目に違和感があったりはしますが、幸い、鼻汁が出て困るといったことはありません。

スギの樹についた雄花

この樹には、下から上のほうまで、広い範囲にわたって、

雄花がついています。

飛散するスギの花粉

こちらは、花粉が飛散する様子の一例です。

私は、このように花粉が飛び出しているところは、見たことはありませんが、

多く飛散するところでは、山全体に花粉が飛ぶこともあるようですね。

花粉の大きさは、30~40ミクロン(3/100~4/100m)程度で、

数十~数百km位飛ぶとのことです。

スギの雌花

スギの雌花(球果)

写真は、スギの雌花(球果)、つまり実です。

受粉して種子をつくりますが、

の球果は、2cmほどの大きさで、

中には、5~7mmの種が2~5個入っています。

ご覧のような実で、食べることはできません。

スギの雄花と雌花

この樹の枝の先には、雄花と雌花が混じってついています。

雄花と雌花の付き方は、樹によって違うようです。

スギ林

スギ林は、写真のように、密にたくさん植えられているので、

飛ぶ花粉も半端ではないでしょうね。

また、スギ林の中は日光がほとんど入らず、実(球果)は、動物が食べられないなどのためでしょうか、

緑の砂漠いわれるそうですが、ほんとうにそうなのだろうと思います。

動物にとっては、過酷な場所でしょうね。

スギの葉

スギの葉

スギの葉を近くでみた写真です。

葉は、長さが4~12mmと小さく、先がとがっていて、枝にラセン状に互生しています。

スギ林の下には、枝や葉がたくさん落ちています。

スギの落ち葉

こちらは、落ちた葉が枯れて茶色くなっています。

スギの葉は、先がとがって広がる形をしているので、

火をつけるとよく燃えます

私は、火を燃やすときの、焚き付けによく使います。

スギの樹皮

スギの樹皮

スギの樹の樹皮は、このように茶褐色で、縦方向に細長く剝れ落ちます。

スギの基本情報・花言葉

スギは、日本の固有種です。北海道も造林されていますが、本州から種子島までに自生するヒノキ科スギ亜科スギ属の常緑針葉樹です。

スギ科の樹は、中生代(約2億5217万年前から約6600万年前で、恐竜が生息していた時期)に現れ、アメリカ大陸のセコイア Sequoia sempervirens、中国のメタセコイア Metasequoia glyptostroboidesコウヨウザン Cunninghamia lanceolata などが遺存的に分布しているといわれます。

スギの名前は、上に向かって真っすぐに伸びるとして、真直ぐの木「直木」から来ている(大和本草)とする貝原益軒の説や、上に進み上る「進木(ススギ)」が語源とする本居宣長の説、があるそうです。

水分や栄養分を好む樹で、植林に当たっては、谷間近くに植えることが適しているといわれます。

花期は2~4月で、雄花は5mmほどの楕円形で枝の先に密生し、たくさんの花粉を飛ばすため、花粉症の原因になります。

雌花は2~3cmほどの球形で、表面に小さな棘がつきます。

葉は枝に密着し、先端が針のように尖り、枝全体に上向きに並んでつきます。

樹皮は褐色で、成長した幹の樹皮は縦方向に裂け、帯状に剥げ易くなります。

樹は細長くまっすぐに直立し、50mほどになるものもあるようです。

屋久島縄文杉は樹高25.3 m、胸高周囲16.4 mに達し、推定樹齢は2000~7200年とされています。

(Wikipedia スギより)

戦後の拡大造林によって植林されたスギやヒノキの森林は、手入れ不足になっており、今後どのように育てていくのか、大きな課題になっています。

スギの花言葉は、「雄大」「堅固」

スギがまっすぐに大きく育ち、建築資材として有用なことからつけられた花言葉だと思います。

おわりに

毎年2月ころから飛び始め、多くの人を悩ませるスギの花粉ですが、その花粉を蓄えた雄花が、膨らんできているようです。

スギの花粉症は、戦後に植林されたスギが原因した日本特有に近い現象のようですが、飛散が少ないことを願いたいものです。

軽量で加工しやすく、強度が高いことから、建築や加工用の資材として有用なスギですが、林業の不振によって手入れ不足の人口林が増えており、大きな問題になっています。

人工林の課題は多いようです。(・_・、) 

参照サイト

 Wikipedia スギ スギ花粉症

 花言葉-花の持つ言葉 スギ

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