アラカシ(粗樫)は、宮城県・石川県以西に分布する、ブナ科コナラ属の常緑高木の広葉樹です。枝や葉が荒っぽいため「アラ」、硬い木(「カタシ」)なのでカシ(樫)がついて、アラカシの名となったとのことです。関西を中心に生垣などに植えられています。
丸くて縞模様が特徴のアラカシ(粗樫)のドングリ
アラカシ(粗樫)のドングリと花
アラカシは、庭木、生垣や公園などに植えられているのをよく見かけます。特に、西日本に多いようです。
「金は貸すが、借りん」と縁起を担いで、
アラカシと花梨(カリン)を植えることがあるとか、
だからでしょうか、庭木としてもよく見かけます。
去年の11月に撮った、アラカシに実ったドングリです。
アラカシのドングリは、
ずんぐりと、丸い形をしています。
地面に落ちたドングリを見ると、
ドングリを支えている殻斗(カクト)(パンツ、帽子、椀などと呼ばれます)には、
縞模様の筋が入っています。
また、実には、うっすらと縦方向の筋が見られます。
ドングリは、昔から、コマにして遊んだり、
リースの飾り、ヤジロベイ、アクセサリー
などにされてきたようです。
アラカシの葉
アラカシの葉は、長楕円形をしていて、
先端がとがっており、葉の上半分によく目立つ鋸歯があります。
また、長さ7~12cm、幅3~5cmの大きさで、
枝に互生して付きます。
アラカシの葉の表面は、濃い緑色で、光沢があり、
裏面は、白っぽい色をしています。
アラカシの樹皮
樹皮は、緑灰黒色~暗灰色で、浅い小さなすじがみられます。
また、大きく育ったのアラカシの傷口には、
樹液を求めてカブトムシやクワガタムシなどが集まるとのことです。
アラカシ(粗樫)の基本情報・花言葉
アラカシ(粗樫)は、中国、台湾と日本の宮城県・石川県以西に分布する、ブナ科コナラ属の常緑高木の広葉樹です。
名前は、枝や葉が荒っぽいため「アラ」、硬い木のため「カタシ」とよばれたとからカシ(樫)がついて、アラカシになったといわれます。
別名は、クロガシ、ナラバガシ。
花期は4~5月で、新しい枝の下から5~10cmの雄花序を垂らします。雌花序は、新枝の上部の葉のわきに直立し、雌花が3〜5個つきます。
実は堅果(ドングリ)で、長さ1.5~2cmの球形、堅果の下部には同心円状の環が6〜7個並んだ殻斗(帽子、キャップ)に包まれます。
ドングリには、タンニン含まれるためそのままでは食べられず、水に漬けて灰汁抜きをしてたべます。
葉は互生し、倒卵状長楕円形で、長さ7~12cm幅3~5cm、葉の途中から先に鋸歯があります。また、葉の表面は濃緑色で光沢があり、裏面は灰白色で光沢はありません。
樹高は20m、太さは60cmくらいになります。樹皮は緑灰黒色~暗灰色で、皮目や小さな割れ目があります。
関西を中心に、庭木や生垣にもよく植えられています。
材は、建材や器具などに使われましたが、薪炭や椎茸栽培用の榾木(ホダギ)にされてきました。
アラカシの花言葉は、「力」、「勇気」、「長寿」。
「力」、「勇気」は、枝や葉が力強いことから、「長寿」は、アラカシの寿命が長いことに由来するとのことです。
おわりに
アラカシは、西日本を中心に庭木や生垣でよく見られる樹木ですが、
花言葉に「長寿」があり、
また、「カシ」とお金を「貸す」の語呂合わせからも、
縁起のいい樹として親しまれてきたようです。
さらに、ドングリがなり、昆虫も集まる興味深い樹です。(#^.^#)
参照サイト・書籍
Wikipedia アラカシ
庭木で開運 アラカシ
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