エゴノキに咲くたくさんの白い花

2020年9月3日

5月の初めに、たくさんの花を咲かせていたエゴノキに実がついています。花は、5枚の白い花弁の中に10個の黄色い雄しべをつけ、2個並んで下を向いて咲きます。いい香りがして、虫が飛び交っています。実はサポニンを含み、洗濯に使用されていたといわれます。

エゴノキに咲くたくさんの白い花

エゴノキの花

エゴノキの花(5月初旬)

5月始めには、写真のようにいっぱいの花がさいていたエゴノキですが、いまはたくさんの実をつけています。

写真のように、黄色い雄しべをつけた白い花が、たくさん下をむいて咲いていてきれいです。

花は枝の先から伸びた花柄の先に、したをむいて、つぼみかげんの5枚の白い花弁と、10本の黄色い雄しべを持っており、いい香りがします。

エゴノキの蜜を吸うマルハナバチ

エゴノキは、蜜源植物として利用されることもあるとのことです。たくさんの花が咲いているので、ハチもたくさんの蜜を集めることができるのでしょうね。      (^-^ )

花が終わったあとは、小さな実をたくさんつけます。ハチにうまく受粉を手伝ってもらえれば、当然のことなのでしょうね。

エゴノキの実

花が終わったエゴノキ(5月中旬)

小さい実なので、ハッキリと見えないかもしれませんが、小さな点々が垂れ下がっています。     

たくさんの実をつけたエゴノキ(8月中旬)

こちらは、8月になって大きく育ってきた実です。たくさんの実がこちらから、先の方まで、ずっとついています。

これが食べられたらなと、卑しい私は思うのですが、残念ながらこの実は有毒なサポニンを含むため、人は食べられないようです。

ヽ('ー`)ノ

エゴノキの実

長さは2cmほどになるので、アーモンドのような実が入っていてくれれば・・・思っても仕方のないことですね。 (・_・、)

ただ、実が有毒でも、鳥は食べるようです。

森と水の郷あきた」によると、ヤマガラ、ムクドリ、オナガ、ツグミ、アカハラ、ヒヨドリ、キジバトなどが食べるとのことです。

エゴノキの実を加えたヤマガラ

この写真は、エゴノキの実を加えたヤマガラです。

ヤマガラは、サポニンが含まれている有毒な果皮を割って種子を取り出して食べるようです。

こんなことを、どのようにして身につけたのでしょうか。

エゴノネコアシについて

エゴノキの枝先は、下の写真のように変形することがあります。

エゴノネコアシ

「バナナ状の虫こぶ」といわれ、ネコの足のようだ とみなして、エゴノネコアシと呼ばれるそうです。

これをつくる犯人は、エゴノネコアシアブラムシという虫だそうです。

いろいろ名前がつけられていますが、面白いですね。(^m^ )

興味のある方は、「野菜畑の益虫・害のない虫、その他」が参考になるかと思います。(苦手な方は、やめた方がいいかも。)

エゴノキの基本情報・花言葉

エゴノキは、エゴノキ科の落葉小高木で、日本全国で見られます。名前は、実を口に入れると「えぐい」ことに由来すると言われます。

別名は、チシャノキ、ロクロギ。

学名は、Styrax japonica

英名は、Japanese snowbell

花期は5月ごろで、枝の先端に房状に白い花を下向きにたくさん、いい香りがします。

花冠は5片に深く裂けますが、大きくは開かずに釣鐘状に咲いて垂れ下がり、

中心部には、雄しべが10本つき、黄色いヤク(葯)がよく目立ちます。

雌しべは、雄しべに囲まれて1本つきます。

果実は長さ2cmほどの楕円形で、中に大きな種子を1個入っており、

熟すと果皮は不規則に破れて種子が露出します。

葉は楕円形状で互生し、縁が緩やかに波打ちます。

樹高は10mほど、樹皮は赤褐色できめが細かくなります。

エゴノキの花には、紅い品種もあり庭木用として販売されているようです。

材は白くて堅いので、将棋の駒やこけしの材料に使われてきたとのことです。

また、エゴノキの実に有毒なサポニンを含むことから、昔は実をつぶして川に流し、魚をとることもあったようです。

エゴノキの花言葉は、「壮大」で、5月7日の誕生花です

エゴノキに咲くたくさんの釣鐘状の花の様子に由来すると言われます。

おわりに

いま、たくさんの実をつけているエゴノキですが、春には白くて綺麗な花をたくさん咲かせていました。

そして、いろんな昆虫が来て恩恵を受けているようです。

参照サイト

Wikipedia エゴノキ

森と水の郷あきた エゴノキ

野菜畑の益虫・害のない虫、その他 エゴノネコアシアブラムシ 

花言葉ー由来 エゴノキ

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