紫の花が咲くカタバミと、黄の花が咲くカタバミ

2020年7月21日


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カタバミには、紫の花を咲かせる種類と黄色い花が咲くものなどがあります。ここでは、紫の花のムラサキカタバミ(紫片喰)とイモカタバミ(芋片喰)、黄色い花の、カタバミ(片喰)、オッタチカタバミ(おっ立ち片喰)、アカカタバミ(赤片喰)について書きました。

紫の花が咲くカタバミと、黄の花が咲くカタバミ

紫の花のカタバミ

ムラサキカタバミ(紫片喰

ムラサキカタバミの花

近くの石垣や庭のサボテンの鉢などに、5月ころからムラサキカタバミ(カタバミ科カタバミ属)の花がさいています。

葉はハートの形をしていて、葉から伸びた花柄の先に複数の花をつけます。

花期は長く、5~7月ころまで咲きます。

きれいなうすいムラサキ色の花弁には縦方向にたくさんの線がはいっていて、

中心部に向けて少し白味をおびています。

毎年、サボテンに鉢に生えてきますが、(栄養のある豊富な土のためか)

そのままにしておくと大きくなって根を張ってくるので、

気がついたときには引き抜くようにしています。

ムラサキカタバミは、根に小球根をたくさんつくり、

繁殖力が旺盛で、完全に排除するのは難しいようです。

江戸時代末に日本に観賞用に導入されてから、

日本全土にひらがっており、田舎でも見られます。

きれいな花ですが、雑草として扱われ、

市販されてはいないようです。

ムラサキカタバミの花言葉は、「こころの輝き」「喜び」。

イモカタバミ(芋片喰)

イモカタバミ

イモカタバミ(芋方喰、カタバミ科カタバミ属)は、

ムラサキカタバミと同じく南アメリカ原産の多年草で、日本には戦後はいってきたようです。

イモカタバミは、茎が団子状になった塊茎によって増え、繁殖力は旺盛です。

ムラサキカタバミとの大きな違いは、雄しべの色です。

イモカタバミの葯は黄色、ムラサキカタバミは、白色です。

写真を見くらべれば、よくわかりますね。

詳しくは、「続・樹の散歩道」に解説されています。

イモカタバミの花言葉は、「輝く心」、「決してあなたを捨てません」、「あなたと過ごしたい」、「物思う」。

黄の花が咲くカタバミ

カタバミ(片喰)

カタバミ(片喰)

カタバミ(酢漿草、片喰、傍食)は、カタバミ科カタバミ属の多年草。

地下に球根をもつとともに、下方向にも長く根を伸ばし、繁殖力の強い植物です。

葉は球根の先端から束になってでており、ハート形をしていて、茎が地表を這います。

花は、春から秋にかけて黄色く咲きます。ただ、日向では花を出しますが、

日陰に咲くと花がしぼんでしまうという特徴があるようです。

果実は円柱上で上向いてつき、熟すと動物などが触れると実をはじき飛ばすようです。

(1mほど飛ばすとのこと。)

カタバミの花言葉は、「喜び」、「輝くこころ」、「母のやさしさ」。

オッタチカタバミ(おっ立ち片喰)

オッタチカタバミ

オッタチカタバミ(おっ立ち片喰、カタバミ科カタバミ属)、おもしろい名前ですね。

北アメリカ原産の多年草です。

カタバミとの大きな違いは、オッタチカタバミは地下茎で繁殖しますが、

あちこちから茎が地上に垂直に立つところです。

写真のように、カタバミにくらべてまっすぐ立っています。

また、全体に白い毛が生えていることや、

托葉がはっきりしない(カタバミには小さな托葉があります。)こともカタバミとの違いです。

オッタチカタバミの花言葉は、「心の輝き」。

アカカタバミ(赤片喰)

アカカタバミの花

アカカタバミ(赤酢漿草、カタバミ科カタバミ属)は、

カタバミソウと形がにていますが、葉と花の色が違います。

葉は茶褐色で、花は花弁の中心部が赤くなっています。

よく見かける雑草です。

アカカタバミの実

葉が茶褐色のカタバミは良くみますね。

乾燥したところなどで良くみかけますが、日本全土に分布しているようです。

写真のように、カタバミの実は円柱状で先が尖っており、上向いてつきます。

アカカタバミの花言葉は、「喜び」「輝く心」。

まとめ

ムラサキカタバミとその仲間、5種類について見てみました。

いずれも、カタバミ科カタバミ属の多年草です。

南アメリカ産で花のいろがムラサキのムラサキカタバミ、イモカタバミ(大きな違いは雄しべが、白色と黄色)。

黄い花を咲かせるカタバミ、オッタチカタバミ、アカカタバミがあります。

カタバミは地表を這うように伸びるのに対して、

オッタチカタバミは、垂直にのびます。

また、アカカタバミは、葉が茶褐色という点に特徴があります。

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