正月の飾りに使われるウラジロ(裏白)について調べました。林地の明るい場所に、群落を作って生えています。
山で見るウラジロ

近くの山に生えているウラジロです。
間伐した木がそのまま残っていますが、
比較的明るい斜面に集まって生えています。
ウラジロは、地下茎が周辺に伸び、
そこから葉柄が立ち上がり、
そこに、2回羽状複葉が、2方向に分かれてつきます。
表はきれいな光沢があり、小さな葉がたくさんついています。


裏は、白っぽい色をしています。
ウラジロの名は、このように裏側が白いことに由来しているんですね。


ウラジロの飾り方の例

鏡餅にジロウラジロを飾る場合、
裏側を表に置き、その上に鏡餅をおきます。
光沢のある表でなく、白い裏側を表にするんですね。
ウラジロは、鏡餅だけでなく、
ウラジロのいわれ
ウラジロが、正月の飾りに使われるのは、
二枚の白い葉を、人の白いひげに見立てて、ともに白髪が生えるまでとして長生きを願ったり、
二枚の複葉が向き合っていることから、夫婦が仲良く暮らせるように、
とのことから飾ると言われているようですが、確かではないようです。
異なった説として、
稲の形に似ているとして、ウラジロを豊作の象徴としたのではないか
と考えている方もいます。(湯浅浩史著 「植物と行事」)
いろいろ説がありますが、定説はないようです。
ウラジロの分布・花言葉
ウラジロは、アジアに広く分布しますが、
日本では本州中部以南に分布する、シダ植物門ウラジロ科のシダ植物(歯朶)です。
「無限に」は、ウラジロが、一対の複葉の上に、1年毎に2枚の複葉をつけていくことから名つけられたといわれます。
近縁種
コシダ(小羊歯)

ウラジロによく似た植物に、コシダ(小羊歯)があります。
コシダは、ウラジロ科コシダ属のシダ植物です。
ウラジロより小さいためコシダと名づけられたと言われます。
ご覧のように、形はよくにていますが、
ウラジロより葉が小さく、
葉が繰り返して二方向に分岐する
点が異なります。

写真のように、大きな群落を構成しているのを見かけます。
ウラジロと同じように、
瘦せ地で、明るい環境を好むようです。


なお、葉の表裏ですが、
表面は光沢がありきれいですが、
裏面はウラジロのように白くなっており、
この点でもウラジロとにています。
おわりに
ウラジロは、縁起物として正月の飾りによく使われ、見慣れていますが、そのいわれは諸説あるようです。
それぞれの解釈で、幸せを願って、正月の飾りに使われているんでしょうね。
(*´▽`*)
参照サイト
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