アオミズ(青みず)の花期は7~10月で、葉腋にでた花柄の先に雌雄の花が混合して咲きます。名前は、茎がみずみずしく全体が緑色であることに由来します。中国、朝鮮半島、シベリア東部、北アメリカ大陸や日本全土に分布するイラクサ科の一年草です。
<目次>
アオミズ(青みず)の葉や茎はみずみずしく、食用になります
アオミズの実


アオミズの実(9月15日)
アオミズ(青みず)は、カラムシや、クワクサなどににていますが、葉に光沢があり、茎が透明感があってミズミズしい感じがするイラクサ科の一年草の植物です。
よくにた植物に、ミズ、ミヤマミズ、コミヤマミズなどがありますが、葉の形状や花の付き方から、こちらはアオミズのようです。
アオミズの名前は、このような茎の様子からつけられたようです。
アオミズは、葉や茎を食べることができます。山菜の本ではあまり見かけないようですが、美味しいと言われます。有毒でなければ、いろんな草木の新芽は食べることはできるのでしょうが、うまい、まずいはあるんだろうと思います。
この写真では、葉柄の方がミズミズしさを感じます。春はもう少しミズミズしいのですが、秋になると少し感じが違ってくるのかもしれません。
海外では、中国、朝鮮半島、シベリア東部、北アメリカ大陸などに分布すると言われますが、日本全土で自生しているようです。
写真をみると、葉腋から出た果柄の先に、たくさんの小さな実がついています。大きさは1mmくらいです。
つぎの写真は、違う個体ですが、まだ緑色をしていて、花かと思いますが、アオミズは雄花と雌花が混在して咲きます。


アオミズの花(9月15日)
このような葉で、実の付き方は、クワクサも同じような感じですが、葉の形や茎の様子が少し違います。クワクサについては、記事にかいていますので、こちらもご覧ください。
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アオミズの葉


アオミズの葉
アオミズの葉は、きれいな葉で、すこし光沢があるように思います。カラムシやクワクサにくらべて、すべすべしている感じで、虫にもあまり食べられていないようです。
葉は対生し、短い葉柄があり、葉は菱状卵形で3本の葉脈がみられ、長さ3~10㎝になり先が尖ります。
葉脈のためでしょうか、葉の表面がでデコボコしているようにみえ、縁には三角状の鋸歯が5~10対あります。


群生したアオミズ
たくさん生えている場所では、こんな感じで一面に密にはえています。そして、葉は、光を効率よく取り入れるため、重ならないように上下が180°ずつずれているようです。
草丈はそれほど大きくはなく、30~50cmほどです。
アオミズの基本情報・花言葉
アオミズ(青みず)は、中国、朝鮮半島、シベリア東部、北アメリカ大陸や日本全土に分布するイラクサ科ズミ属の一年草です。
アオミズの名前は、茎がみずみずしく全体が緑色であることに由来します。漢字書きで、「青水」とも書くようです。
学名は、Pilea pumila
英名は、Clearweed、Canadian clearweed、Coolwort、Richweed
花期は7~10月で、葉腋に雄花と雌花が混生した長さ1~3cmの集散花序で咲きます。雄花には花被片が2個、雄蕊が2個、雌花には線形の花被片が3個あります。
実は、長さ1mm前後の広卵形の痩果になります。
葉は対生し、葉より短い葉柄があり、葉は菱状卵形で3本の葉脈がみられ、長さ3~10㎝になり先が尖ります。縁には三角状の鋸歯が5~10対あります。
茎は緑色で透明感があって直立し、高さ30~50cmになります。
あまり一般的ではないようですが、葉や茎は食べることができるようです。
アオミズの花言葉は、「乙女の恥じらい」。
由来はよくわかりませんが、茎がミズミズしく透明感がある感じからつけられたのでしょうか。
参照サイト
Wikipedia アオミズ
松江の花図鑑 アオミズ
サバイバル節約術 アオミズ
AKZ 植物事典 アオミズ
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