道路沿いの岩場に生えたヤブウツギ(藪空木)に、ピンクの花が咲いています。日本海側で育つタニウツギ(谷空木)とよくにた花ですが、太平洋側の当地に生えているので、ヤブウツギのようです。濃紅色のヤブウツギとは違った美しさだと思います。
ヤブウツギ(藪空木)とタニウツギ(谷空木)のピンクの花
ヤブウツギ(藪空木)のピンクの花
ピンクのきれいなヤブウツギ(藪空木)が咲いていました。
国道沿いの落石防止用のネットの下に生えた樹で、1.5mくらいでしょうか。たくさんの花が、枝の先にたくさんついています。
高いところにさいているので、詳しいことはよくわからないのですが、タニウツギ(谷空木)のようにも見えますが、タニウツギは日本海側に育つとのことなので、ヤブウツギのようです。
花の様子を見てみると、
花びらは5枚で、雄しべは5本ついていおり、釣鐘形の花が、複数個集まっています。
本当はもう少し近くからみたいのですが、残念でした。これほどたくさんの花が咲いていると、華やかにみえます。
違う角度から見たヤブウツギです。
この写真から、葉の様子が少しわかります。
葉には葉柄があり、楕円形で先が尖っており、枝に対生でついています。また、この写真ではよくわかりませんが、細かな鋸歯もついているようです。
ヤブウツギ(藪空木)とタニウツギ(谷空木)の識別について
この花を識別するにあたり、迷ったことが2点ありました、
- タニウツギ(谷空木)ではないのか
- ヤブウツギ(藪空木)は濃紅色の花ではないのか
という点です。
今回写真に撮ったものと、タニウツギ(谷空木)は、樹の特徴を調べるとよくにています。今回の樹が高いところに生えているので、詳しく見ることができなかったので困りましたが、タニウツギ(谷空木)は、日本海側で生息するとのことで、ヤブウツギ(藪空木)ではないかと考えました。本当はもう少し確認したいところです。
2点目ですが、実は、ヤブウツギは昨年も記事にしています。
その時の花は、濃紅色で、違った花のようにみえるものでした。
三河の植物観察 ヤブウツギなどを参考に書いたものです。
ただ、樹木図鑑 樹木ペディア ヤブウツギにのっている花は、本記事のようなピンクの花になっています。
同じヤブウツギと呼ばれているのですが、花の様子が違っています。
以上ような結果から、ヤブウツギには、違ったタイプの花があると考えこの記事を書きした。間違っていたらご容赦ください。また、詳しいことをご存じの方がおられれば、ご教示いただきますようお願いいたします。 m(__)m
ヤブウツギの基本情報・花言葉
ヤブウツギは、日本固有種で、関東以西の本州太平洋側、山口県、四国に自生するスイカズラ科ヤブウツリ属の落葉低木です。
ヤブウツギの名前の由来は、枝葉の成長が早く、藪のように茂つことによるとのことです。
別名はケウツギ。茎、花、枝に毛が多いことに由来するとのことです。
学名は、Weigela floribunda。
英名は、Crimson weigela。
開花期は5~6月で、花の直径は3~4cmで、花びらは5枚、雄しべは5個で、雌しべが長く出おり、枝の先に複数個まとまって付きます。
葉は、5~12cmの楕円形で、縁に細かな鋸歯があります。
ヤブウツギの花言葉は、「優雅」。
おわりに
たまたま見かけたピンクのきれいな花の名前が何なのかと思い調べて見ると、
わからない点がいろいろ出てきて、半信半疑のところがあります。
改めて、植物の名前の判定のむつかしさを感じました。
参照サイト
庭木図鑑 庭木ペディア ヤブウツギ
三河の植物観察 ヤブウツギ
しろうと自然科学者の自然観察日記 ヤブウツギ
山野草、植物めぐり ヤブウツギ
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