トキワサンザシ(常盤山櫨子)とタチバナモドキ(橘擬き)は、ピラカンサの仲間ですが、原産地はそれぞれ、ヨーロッパ南部~西アジアと中国です。花期は両者とも4~5月、実は11月ごろ、赤と黄に熟します。通常、トキワサンザシをピラカンサと呼びます。
<目次>
トキワサンザシ(常盤山櫨子)の赤い実


たくさんついたトキワサンザシの実
ピラカンサが、見事にたくさんの赤い実をつけています。ヽ(^。^)丿
ピラカンサに、赤い実、橙の実、小粒の実などいろいろの種類があると思っていましたが、それぞれ別の名前を持っているようです。
「みんなの趣味の園芸」によると、赤い実のピラカンサは、ヨーロッパ南部からアジア南西部に自生するトキワサンザシ(常盤山櫨子)と呼ばれる品種です。


トキワサンザシの赤い実
近づいてみると、こんな感じです。
実の先に花柱の名残のような割れ目がありますが、見事な赤い色をしていて、まるで果物のように見えます。
そして、一粒一粒が、果柄の先に実をつけています。
我が家にも、実が小さなピラカンサがありますが、残念ながら今年は実をつけませんでした。
実をつけた年には、ヒヨドリが来て実を食べていましたが、この冬はこの様子はみられません。
他の樹の陰になって、日当たりが悪くなったためでしょうか、それとも隔年結果のためかでしょうか。
タチバナモドキ(橘擬き)の黄色い実


タチバナモドキのたくさんの実
こちらは、中国西部の原産のタチバナモドキ(橘擬き)と呼ばれる品種です。
こちらもたくさんの実をつけていますが、赤い実と一緒に並ぶと、見ごたえがあります。


タチバナモドキの黄色い実
タチバナモドキも、トキワサンザシと同じような実のつき方をしています。
いまはたわわに実っていますが、やがて鳥が来て、みんな食べて行くんでしょうね。 (^.^)
ピラカンサの花


ピラカンサの花
こちらが、ピラカンサの花です。
この花も、きれいですね。
5月ころには、たくさん咲いていたんでしょうね。
ピラカンサの基本情報・花言葉
ピラカンサは、庭木や生垣などに植えられるバラ科トキワサンザシ属の常緑低木です。
学名は、Pyracantha。英名は、Firethorn。
ピラカンサには、
- ヨーロッパ南部~西アジア原産で、赤い実をつけるトキワサンザシ
- 中国西部原産で、黄色い実をつけるタチバナモドキ、別名はホソバノトキワサンザシ
- ヒマラヤ地方原産で、赤い実をつけるカザンデマリ、別名はヒマラヤピラカンサ、インドトキワサンザシ、など
などがあります。
いずれも常緑低木で、以下のように、同じころに花を咲かせきれいな実をつますが、育てやすいため、庭木や生垣に植えられます。
トキワサンザシは、花期が4~5月ごろで、実は11月ごろに赤く熟し、1月ごろまで樹につきます。通常、この種類をピラカンサと呼びます。
タチバナモドキは、花期が5~6月ごろで、実は11月ごろ黄色く熟します。
カザンデマリは、花期が5~6月ごろで、実は10月ごろに赤く熟しますが、実は少し小さめになります。トキワサンザシとよくにているため、ピラカンサの名で流通しています。
花言葉と誕生花はつぎのようになります。(カザンデマリについては不明です。)
トキワサンザシの花言葉は、「燃ゆる思い」、「慈悲」で、10月26日の誕生花です。
タチバナモドキの花言葉は、「慈悲」、「防衛」で、11月7日の誕生花です。
おわりに
近所の知り合いの庭で、たくさんの実をつけたピラカンサを撮らせてもらいました。
2色揃って植えられているので、見事で見栄えがします。もう少しすると、鳥が来て、喜んで食べていくだろうと思います。
参照サイト
Wikipedia トキワサンザシ属
庭木図鑑 樹木ペディア タチバナモドキ