ユキノシタ、ドクダミの花が石垣や畑の隅など、あちこちで、綺麗に咲いています
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ユキノシタ
ユキノシタは、特に珍しいものではありませんが、石垣に群生しているのをよく見かけます。
ユキノシタの名前は、雪が積もってもその下に緑の葉があることに因むと言われます。
写真は、見事な群生だと思い、思わず写真を撮りました。林道沿いの石垣に花が咲いたものですが、半日陰というのでしょうか、直射日光があまり当たらない、明るい場所と言えそうです。
日当たりのいい場所で育ってる場合も見かけます。その場合、他の植物の下など日影で育っていて、草刈りをした時に姿を現したりします。
ユキノシタの葉を近くで撮影しました。この葉は、民間薬や山菜として利用できます。
私が子供の頃、傷が化膿した時に葉を炙って傷口に貼って治療してもらったことを覚えています。
しもやけや火傷にも使われてきたようです。また、葉の絞り汁は百日咳にも効くと言われるそうです。昔は、重宝したのでしょうね。
余談ですが、他の植物も薬として利用してきました。例えば、ハチに刺された時はアロエの汁や朝顔の葉を揉んで傷口にあてました。また、切り傷の場合は、フキの葉を揉んでつけるなど、植物を利用することもありました。(今では考えられませんが)
山菜としては、一年中利用できるようです。天ぷら、ゆがいて水にさらし、あえ物や炒め物の他、汁の実にも使えるとのことです。いろいろ利用価値のある植物ですね。
一つの株から伸びた花茎が20cm程に伸び、その先にたくさんの特徴のある花が咲いています。
毎年この花を見ますが、賑やかで綺麗なので、この時期の楽しみです。
以前、庭の日陰に植えたところ一面に増えてきました。繁殖力の強い植物だと思います。
花弁が5枚あり、上に小さく3枚、下に長く2枚で早世されています。小さな3枚の花弁は、紅色を帯びており、その上に赤い斑点が見られます。
野草は、何気なく見ることが多いのですが、よく見るとそれぞれに特徴があり綺麗なものを見かけます。この、多様さ、種類の多さには、驚くばかりです。
ユキノシタの花言葉は、「深い愛情」。これは、民間薬として子供の治療などに利用されてきたことに由来するからと言われます。
ドクダミ(蕺草)
ドクダミも家や畑の隅などに毎年生えてきます。葉をちぎったりすると独特の匂いがし、引いても引いても無くなりません。こちらも、繁殖力が強い植物ですね。
Wikipediaによると、名前は、毒下しの薬効が顕著であるので、毒を抑えることを意味する「毒を矯(た)める」から、「毒矯め(ドクダメ)」が転訛して「毒矯み(ドクダミ)」と呼ばれるようになったと、言われます。
別名として、ジュウヤク(十薬)と言われますが、民間薬として利用されてきたようです。腫れ物や皮膚のただれ、切り傷などに、葉を炙って貼って治療するとのことです。
里山でも良く繁殖しているのを見かけます。臭いので、動物もあまり食べないのでしょうか。
人間は加工することが出来るので、癖のある植物でも利用していますね。
秋山久治著「薬草の見つけ方」によると次のような薬効があるとのことです。
葉を蒸して化膿した部分に貼ることにより、膿を吸い出すことができるそうです。また、乾燥しておいてお茶で飲むと利尿効果があり、高血圧の予防によく、便通も良くなるとのことです。
葉の食べ方(星川清親著「食べられる山野草」)は、葉を摘み良くゆがいて十分水に晒します。臭みが取れるまで水を替えた後、みそや酢味噌で和えます。あるいは、ごまあえやおひたし、汁の実などにできるそうです。バター炒めや天ぷらもいいようです。
皆さんも、試してみてはいかがでしょうか。
ドクダミの花は、これからが本番になるのかと思いますが、白くて清楚ではないでしょうか。山法師の花にも似ています。
ドクダミの花言葉は「野生」「白い追憶」。「野生」は、繁殖力が高く、ちぎれた地下茎からでも繁殖するたくましさに由来するといわれるようです。
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