伸び始めた芽(4月2日)

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樹木 落葉高木

おもしろい!トチノキの芽吹き

2020年4月11日

トチノキは、田舎ではトチモチ(栃餅)にして食べたり、子供たちは栃の実で笛を作ったり、馴染みある樹です。春になり勢いよく芽が出てきました。その変化の様子を撮ってみました。ちょっと愉快な形や規則正しい葉の配置など、興味深い様子を見ることができました。

トチノキの芽吹き

芽吹いてきたトチノキ(4月10日)

芽吹いてきたトチノキ(4月10日)

鳥が羽根を広げたような形で、ちょっと面白いと思いますが、どうでしょうか? 昔から食料や木製品として人に利用されてきたトチノキの幼い頃の様子、興味深いと思います。

両側の羽根のような形の部分から、3~5枚の葉が出て、太陽の光を受け止めます。色も、今の茶色から緑に変化します。

トチノキの芽の変化

写真の下の部分に、4枚の3角形の葉のようなものが見えると思います。この部分の3月23日の状態が次の写真になります。

トチノキの芽(3月23日)

トチノキの芽(3月23日)

トチノキの幼木は冬に枝を落とし、樹の先端についた芽は冬芽と呼ばれる状態で守られています。その表面はべとべととした液体で覆われ、芽の葉を覆って乾燥や寒さから身を守っていると言われています。

この部分から一気にまっすぐな幹となる部分が伸びて、最初の写真のように葉が出てきました。

次の2枚の写真に、その様子を撮っています。動きが速いので、本当は毎日とるぐらいでないと細かな動きはわかりませんが、だいたいの様子がわかります。

伸び始めた芽(4月2日)

伸び始めた芽(4月2日)

ここでは、芽が伸び始めて少し経過したところですが、いままで芽の中に閉じ込められていたエネルギーが一気に爆発でもしたように勢いよく伸び始めています。

先端には、葉になると思われる柔らかそうな部分を持っており、それをそのまま持ち上げているように見えます。

一気に伸びました(4月4日)

一気に伸びました(4月4日)

その後、樹が一気に伸びていき、一旦とまったかと思うと、最初の写真のように一対の枝が横に伸び、さらに上にも伸びています。

これからは、上の部分にもすでに伸びた一対の枝と直行する(90度の角度で)別の一対の枝が伸びています。

この様子が次の写真で、最初の写真を上から撮ったものになります。

枝を出して葉を準備

枝を出して葉を準備

このように、対になった枝を出し、その先に葉を準備しています。このような形で葉をつけ、日の光を効率よく取り入れて光合成を行なっています。

下の写真は、一昨年の5月に木の株の上で芽生えたトチノキです。恐らく、近くのトチノキから落下した栃の実をネズミでしょうか、小動物が運んだものだと想像されます。

トチノキの幼木

トチノキの幼木

トチノキの基本情報・花言葉

トチノキは、北海道の札幌市以南に自生する、ムクロジ科トチノキ属の落葉広葉樹で、樹高25m、直径1mほどに成長する高木です。

沢沿いの、肥沃で水分の多い土地によく自生しますが、公園樹や街路樹としても、よく植えられています。

トチの名前の由来ははっきりしないようですが、トは「十」を、チ「千」を表すとされ、たくさんの実がなるという意味があるとされているようです。

トチの実は、クリの実ににていますが、丸くより硬い皮に包まれています。豊富なたんぱく質を含んでおり、縄文時代から貴重な栄養源として利用されてきました。灰汁を含むため、取り除く必要がありますが、いまでも、田舎のお土産などで販売されています。

トチノキの花期は5~6月で、枝の先に30cm近い円錐花序で、直径1.5cmくらいのたくさんの花を咲かせます。花の多くが雄花で、両性花は、花序の下のほうにつきます。花びらは4枚で、白く付け根には淡紅色の斑紋があります。

花は、蜜を含んでおり、蜜源として利用されることがあるようです。

実は蒴果で、直径3〜5cmの球形で表面にはいぼ状の突起が見られます。9月ころに熟すと3つに割れ、1〜2個の種が出てきます。種は堅い皮に包まれており、取り除くとなかに果肉がはいっています。果肉は、サポニンを含んでいるため、そのままでは食べられず、あく抜きが必要になります。なお、実がなるまでは、数十年かかることから、「トチを刈る馬鹿、植える馬鹿」ということわざがあるとのことです。

葉は対生し、葉柄が5~25cmで、小葉5~9枚からなる掌状複葉です。中央の小葉が最も大きく、先は尖っていますが、基部は細くなります。

樹高は20~30mになり、太さは1mになります。樹皮は黒褐色で、波形の模様ができますが、古くなると剥がれ落ちます。

材には、特有の杢目があって、加工しやすく、家具、建築、玩具などに使われます。

トチノキの花言葉は、「贅沢」、「豪奢」、「健康」。

昔から、トチノキが貴重な存在だったことを表しているようです。

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